【燃え上がれ清五郎】スタジアムの雰囲気づくり

【燃え上がれ清五郎】スタジアムの雰囲気づくり

この記事は、新潟日報モア「サポーターブログ」の再掲載です。序文はこちら

【燃え上がれ清五郎】スタジアムの雰囲気づくり

2013年08月08日

 
 さて、前回のブログ記事では田部井くんが「満員のスタジアム」の雰囲気について書いていましたが、今回もそれに関連した事を綴ってみようと思います。
 
 僕も田部井くんと同じく、普段はNスタンド1層目で応援しているのですが、先日8月3日の第19節清水戦は新潟日報さんのご厚意でバックスタンドのプレミアムビューボックスから観戦することができました。この場所に来られて、まずはピッチがとても良く見渡せることに感動したのは当然の事ながら、いつもはNスタンドで声をあげて応援している立場なので、それを外側から客観的に見ることができたのもいい経験となりました。
 
 応援論については様々だと思いますが、声援を送っている人の多くは、僕たちの声が選手たちの背中を押して、彼らのチカラになりたいという想いから声を張り上げているのではないでしょうか。選手が試合後のヒーローインタビューで、サポーターの声援のおかげで勝つことができました、みたいな事を言ってくれたら応援冥利に尽きるというものです。
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(2013年7月6日、東北電力ビッグスワン)

 ですが僕が今回Nスタンドから離れてみて強く感じたのは、応援が単に選手たちへのメッセージとしての役割だけでなく、スタジアム全体の雰囲気を作り出す要因になっているという事でした。もっとも、ゴール裏の応援によってスタジアムを盛り上げるというのは一般的にできる事ではなく、試合内容によって観客が盛り上がるというのがごく自然な形なのですが、それでもゴール裏からの応援がスタジアム全体の雰囲気づくりに全く無関係ではないと思うのです。

 それを最も端的に表していたのは、良くも悪くもキムジンス選手が退場になったあの場面。今ここでジャッジに関してあれこれ言うつもりはありません。とにかくあの場面では、Nスタンド1層目を含めたスタジアム全体から審判に対して大ブーイングが起こったのが事実です。
 
 では、ここでサッカーのルールについて考えてみましょう。審判の判定にケチをつけるといのはどういう意味があるのか、それはどういう結果を生むのでしょうか。答えは皆さんご存知の通り、決して判定が覆らないばかりか、「異議」という警告を受ける可能性を含んでいるのです。ここで、新潟がJ1に昇格してからの「異議」による警告数を見てみましょう。(出典:Jリーグ公式サイト)

シーズン 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
異議による警告数 1 7 4 2 2 2 5 5 10 2
 
 2005・06シーズンは別として、このところ審判に異議を唱えて警告を受ける数が多くなっている傾向にあります。その原因をここで明確にすることはできませんし、複合的な要素によるものだとは思います。しかし、選手たちを鼓舞せんとするチャントやコールが彼らの背中を押すのと同様に、スタジアム全体から降り注がれる審判の判定に対する不信感が、選手たちに少なからず影響を与えていないとは言い切れないのではないでしょうか。そうだとすると、僕たちがやっていることは結果的に選手たちの足を引っ張る形になってしまうのです。
 
 僕はこのことを常々考えてはいたのですが、改めて先日の試合でひとりのサポーターとして真摯に反省させられました。そしてそれは、Nスタンドにいなかったからこそ強く感じたのです。田部井くんが、そして僕たちみんなが目指す4万人の観客で埋め尽くされた満員のビッグスワンから注がれるのは、フェアプレーの精神に則ったJリーグを代表する気持ちのいい応援でありたいと願います。
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渡辺英雄(わたなべ ひでお)
1973年生まれ。新潟大学法科大学院助手。新潟大学在学時からアルビレックス新潟のサポーターとなり、現在は新大アルビプロジェクトを教員の立場から取り組んでいる。また、ホームゲーム後に新潟県スポーツ公園内のレストラン「ラ・ピアンタ」で不定期開催している「サポーターズバー」の実行委員としても活躍中。

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