UberEatsに続いて後塵拝す【Review】第3節 ツエーゲン金沢戦

UberEatsに続いて後塵拝す【Review】第3節 ツエーゲン金沢戦

こんにちは。
負けてしまった試合自体よりも、ツイッターを見て心が沈んでいく感じを久しぶりに体感して「あ〜再開したんだな」と改めて思わされました。
ツイッターを見るから沈むのであり、だったら見なければいいのにっていう原因も解決策も分かっているのに見てしまうというのは、悪い部分はそこそこに前向きなこと(都合のいいこと)ばっかり考えようとする自分を戒める意味でちょうどいいのかなと思ったりもしているこの頃です。

プレビューで「1点を争うようなひりひりする展開になるかな」なんて全く見当違いな予想をしてしまった私が毎度の通り今節もレビューを書いていきますが、よろしかったらお付き合いくださいませ。

スタメン

新潟の方は前節から1人変更。善朗ではなくシルビがスタメンに入りました。開幕の群馬戦と前節の甲府戦共に最初の交代でベンチに下がっていたところからも昨年ほど善朗は絶対的な立ち位置ではないのだろうということは何となく感じていましたが、今節はついにベンチスタートとなりました。
またベンチには前節ケガで間に合わなかった舞行龍が戻ってきました。

対する金沢は前節からの変更が3人。
CBにベテランの廣井、前節契約の関係で出られなかった下川が左SB、そして左SHに大体大から加入したルーキーの西田がプロ初スタメンとなりました。

前半

1分も経たない内に、相手のGKのクリアを拾ったところから新太がシュートまで行くシーンを作ると、その良い流れのまま首尾よく先制点を奪います。
5分、マウロからのスルーパスをシルビが右に流れながら抜け出すと、ワンタッチで低いクロス。走り込んだのはファビオ!ポストにあたって際どいシュートにはなりましたが、確実にラインを割っていました。

シルビが外を向いた状態からワンタッチでクロスを入れたことによってシルビに対面していたDFも足を出せませんでしたし、ゴール前のDFも準備し切れずファビオがフリーであわせることができました。
また、その前のマウロのスルーパスも見事でした。
蹴る瞬間に「直人、もっと(外に)張れ!」と誰かの声が飛んでいて、それに対して新井は「新太張ってるから」みたいなやりとりが聞こえましたが、サイドの選手いずれかが張ることで相手のDFの横の間隔を開けてそのスペースにパスを流すということが恐らく練習通りにできたシーンだったのではないかと思います。

しかし、リードした時間はあっという間に終わります。
9分、後ろから運んだボールを右SBの高安がワンタッチで中央へ楔のパス。
ルカオが受けると新潟の選手をかわして強引にシュート。これが田上にあたりコースが変わってゴールとなりました。同点。
最後のシュートを打つところで2人詰めていて、シュート自体も窮屈ですし、コースが変わって不運なのは事実でしょう。ただ理想を言えば最初にルカオが受けたところでもう少し寄せに行きたかったというのも言えるかと思います。

同点に追いつかれた後は先制点と似たような形が作れていたり、いい楔のパスが入ったり、CKからもチャンスを作ったり、それなりにサイドを使う事もできていたのですが、次にゴールを奪ったのも金沢でした。

18分、金沢が右サイド深い位置でのスローインから一旦下げて、ブロックの外で繋ぐと中央へ絞っていた下川まで渡ります。
下川は寄せてきた新太を振り切ると、さらにカバーに入ったゴンサもかわして左足のシュート。これもまたブロックに入った田上にあたって入ります。逆転。
起点となった深い位置のスローインから一旦下がったところでしっかりペナルティエリアの外までラインを上げてはいるのですが、にもかかわらず中央にぽっかりとスペースができてしまっており、勲さんも仰っていたようにシュートを打つ時に完全に空いてしまっていました。このシーンも含め細かいことはまた後ほど。

さらに24分には、右サイド藤村のCKからファーサイドで廣井にあわせられました。3点目。
これはマークを外しているわけではないのですが、この日唯一与えたCKで完全に競り負けて上から叩かれてしまいました。マークの付き方、GKのポジショニングや反応など、どうするべきだったのか、何ができたのかなど、まだモヤモヤしているのが正直なところなので、信頼する方々に意見を請いながら今週またいろいろ考えたいと思います。
また、金沢としてはこのゴールも含めて守備でも安定感をもたらした廣井の起用は大正解だったように思います。試合後のコメントでヤンツーさんは「チームとしてやるべき事、やろうとしている事を最後まで粘り強く我慢しながらやり続けた選手が何人かいたことによってこの勝ち点3が取れた」と仰っていましたが、廣井は恐らくその何人かの選手の1人だったのではないかなと思います。(それにしても改めてヤンツーさんらしいコメントで笑ってしまいました)

飲水タイム明け、新潟は新太とロメロの左右の位置を入れ替えます。また飲水タイム明け直後はボランチが下りずに2CBのままビルドアップするところを少し見せて、しばらくしたらまたボランチが下りて3人にする形にするといった変化を付けてきます。
30分には再び3人でビルドアップするようになった形から、マウロが秋山へ入れて、秋山が右サイドのスペースへ流し、ファビオが入れたクロスのこぼれ球をシルビがシュートという決定機を作りました。
ただ良い形云々抜きにしてこれは決めてほしかったところです。この試合いくつかあった“これ入らないかぁ……”part1でした。

するとチャンスの後にはなんとやら。33分でした。
下川の裏へのボールに和輝が出ていってクリアしにいきますが、ミスキック。追っていたルカオが拾って無人のゴールへ収めました。4点目。
確かに地獄だよなという感じです。
デビューから2試合続けて大量失点。しかもこうして自らのミスによる失点もあり、現時点では非常に高い授業料を払ったように思います。今後これがほんとに高すぎたものだったのか、結果的にそんなこともなかったと飛躍できるかは結局彼次第なのでしょう。
負けるな和輝。あの名曲も涙の数だけ強くなれるって言ってるし。
がんばれ和輝。

さて36分、ゴメスの左CKに田上が飛び込み、こぼれ球をファビオがつめてすぐさま2点差に戻します。
12分にあった秋山のCKに田上があわせたシーンもファビオとシルビがニアに走りこんで空けた中央のスペースに田上が飛びこむという形でしたが、それが2回目は実りました。

前半終了、2-4。
前節もだけど前半からいろいろありすぎますね。

後半

さすがにスタートから動きます。田上→至恩。
ゴンサをCBに下げて秋山がアンカー……というよりピボーテと言った方が的確でしょう。その前にロメロとシルビがこちらもインサイドハーフ…というよりインテリオールといった方が本場っぽくなるのでそう呼びましょう。
そして右に新太、左に至恩で中央にファビオという4-3-3の形に変更しました。

金沢の方は西田→窪田。窪田は右SHに入り、金子が左へ移りました。

すると早速至恩が魅せます。
49分、アウトサイドのトラップでうまく左サイドに持ち出すと、そこから縦に仕掛けてクロス。クリアを拾ったシルビがシュートも枠の上。
さらにその1分後には再び左サイドで受けて縦に突破してクロス。新太が収めてシュートもここはDFのブロックに阻まれます。
しかし、この直後の52分に金沢がSBの左右を入れ替える処置を施さざるを得ないほど投入早々から至恩が脅威を与えました。

60分のタイミングで両チーム動きます。
新潟はロメロ→善朗。そのままインテリオールへ入ります。
金沢は左SBに移っていた高安と左SHの金子→杉井、山根を投入します。
杉井はそのまま左SBに入り、山根は右SHで窪田が今度は左へ移りました。

後半は金沢がリードしていることや、新潟が至恩投入で流れを引き寄せたこともあって、新潟が終始ボールを持って押し込み、金沢はがっちり守ってカウンターを狙う構図に拍車がかかります。
65分には秋山からの美しいサイドチェンジを受けた至恩がまたもや左サイドから仕掛けます。今度はDF2人を突破して深い位置へ侵入してラストパス。ファビオがこれを丁寧にあわbrせましたが、ゴールラインギリギリでDFのカバーに見舞われ得点になりません。“これ入らないかぁ……”part2です。
さらに2分後にはセットプレーの流れから相手のクリアミスを右サイドでファビオが拾い新太に預け、新太が寄せてきた相手のDF2人をうまく抜き去ってクロス。
DFにあたり絶好のボールがシルビの前にこぼれますが、ここもうまくミートできずゴールとはなりません。“これ入らないかぁ……”part3。

直後に入った飲水タイムを挟んで、新潟はゴンサ、秋山→舞行龍、島田を投入します。
すると71分、新井のスローインをファビオが落として善朗がエリア内に侵入したところで倒されPKゲット。
このPKをシルビがしっかり決めて1点差につめ寄ります。
このPKを奪ったシーンに代表されるようにファビオは自らの2ゴールだけに止まらず随所に味方を活かすプレーを見せてくれていました。
あれだけの高さとスピードを兼ね備えていて、且つクールにプレーができて味方も活かせるって改めてうちの外国籍選手のリクルート能力と、サッカー王国ブラジルの層の厚さに感嘆するばかりです。そりゃW杯5回も優勝できちゃうわけです。

試合に戻ります。
金沢は76分にルカオ→杉浦力、79分に加藤→杉浦恭と立て続けにFWを入れ替え、杉浦コンビの2トップとなります。またこの2回の交代で5人の交代枠を金沢は使い切りました。
それでも押し続ける新潟は新井がより高い位置を取って仕掛けることで、CKを取ったりファビオのヘッドをお膳立てしたり攻め立てますが、なかなかゴールを奪えません。

すると84分でした。
中盤のルーズボールを左サイドの窪田が裏へ送ります。杉浦力が飛び出してきて舞行龍もカバーに入りますが、杉浦力が先にボールを触ります。このボールは和輝が触ってボールは流れていましたが、和輝は慌ててしまったのか杉浦力を手で抑えてしまってPK。
このPK、和輝も反応して少し触りましたが山根に決められてしまいました。

88分にシルビ→矢村を投入して5人の交代枠を使い切ると、ファビオと矢村が2トップ的な感じでなんとか人数を掛けてゴールを奪いに行きましたが、万事休す。

試合終了、3-5。
何て言うんですかね。今年はこういう打ち合う試合が多くなるんですかね。勝ってくれればこんな楽しいことはないんですけどね。とほほ。

空けちゃいけない場所

不運やミスもあったとはいえ、5失点もしていますからやっぱり守備で気になることについて。

1つ目に作っていただいた図は前半16分のシーンです。
最終ラインで持っている金沢に対して、新潟の2トップはまず相手のボランチを隠すように立ってCBには持たせています。そして左CBの廣井にボールが入った時、ファビオは隣の石尾へ寄せる準備をし、秋山はシルビに大橋を見るように声を掛けつつ、廣井から高安へボールが動いている間に自らは藤村に対して距離を詰めています。また、同じタイミングでゴンサはDFラインの間に下がっています。

この5バックになる守備の動き方、やり方自体は間違っていなかったように思います。
この後高安は右サイドの縦のスペースに送り、加藤が流れて受けるわけですが、金沢は中盤にボールを入れて剥がしてといったポゼッションからの崩しではなく、こうしてシンプルにサイドに走らせて起点を作る形が軸のチームです。12分30秒頃にも金沢のSB(下川)が持った時、近くのボランチ(大橋)とゴンサに距離がある中で簡単にボールを受けられそうな場面でもシンプルにサイドに送っていたシーンがありました。
そういった狙いのチームに対してサイドに流れたFWにCBが付いて行って中央を空けてもゴンサが戻っているから大丈夫、つまり2トップに対して常に3対2の状況を作って守るという基本的な狙いはよかったと思います。

しかし問題は、秋山はなるべく中央にいてゴンサが縦横に動いてバランスを取る仕組みの中で、ボランチの間に段差や距離ができた状態で生まれるスペースへの対策が見られなかったことでした。

2失点目なんかは金沢に右から左へ動かされる中でボランチの間が大きく空いており、新太が剥がされた後急いでゴンサが対応しに行ったものの、簡単にかわされてしまったところでもう次に出て行ける選手がいませんでした。
2つ目に作っていただいた図では、今度はゴンサが前に取りに行った場面になります。
藤村に対してゴンサが出て行って奪えず、大橋からの楔を西田にバイタルエリアで綺麗に受けられてしまっています。この西田が受けた場所に限らず秋山から見て左側のスペースも大きく空いており、そこには金子が待っている状況になっています。

2点目の失点シーンであればDFが前に出るとか、図のシーンで言えばSHが事前に絞って埋めるなどの策が考えられますが、バイタルにおけるスペースケアや中央のバランスの取り方は前節のスタートのようにハッキリ5-3-2で入った時の方がいいようにさえ感じました。
後半は押し込む状況になったので比較するのが難しいですが、4-3-3になってある程度素早く中央を埋めやすくなってある程度守備が安定したのはあったかと思います。

攻めの形

攻撃に関しては3試合連続で3点取れていて、しかもこの日に関してはあと3点入っていてもおかしくなかったわけですから、取り組んでいることは着実に積み上がっていて自信を持っていいのかなと感じました。

先制点のような幅を取ることでコースを開けて中央にパスを通すことが1つ。
また、19分30秒のようにリードして勢いが生まれている中で、相手のSHが早めに前へ出てCBにプレッシャーかけようとしているのを見越して1つ飛ばしてSBを使えていたことが1つ。 さらに13分や37分の田上のように予測を元に早めに相手がプレッシャーを掛けてきてもワンタッチで縦パスを入れたり、相手が外を切っているのをしっかり見て中を通したりすることもできていました。
縦パスを1人がスルーして奥の人がもらい、再びスルーした選手が落としてもらうという形もこれまでの2戦同様効果的に機能していましたし、手法は何であれ相手を見ながら動かすという部分は見ていてもよくわかりました。

ビルドアップをする中でSBにボールが入った時に寄せられて詰まった場合、どういった解決策が考えられるのかはもう少し練った方がいいのかなという部分はありますが、後半のような4-3-3の形はちょっと今後も継続してやってほしいなと感じました。
特に金沢のような4-4-2のブロックを作る相手に対してはインテリオールが相手のボランチの気を引くことで、下手に全体を上げられたりサイドに出て奪いに来られたりしづらくさせることが出来ていたように感じたからです。
また善朗に関しては現状この4-3-3のインテリオールが一番しっくり来るような気もしたので、そこも含めて今後も期待したいと思います。

最後に

アルベルトさんは試合後のコメントで「全世界の全ての悪い運が今日我々の試合に起こったと思います」と仰っていました。

運で全部片付けちゃいけないなんてことはアルベルトさんも重々承知でしょうし、自分もそう思っていますけど、まあでも悪い運がなかなかハードに降ってきたと思いたくなるのも事実じゃないかなと思ってしまいます。少なくとも全部自分達のせい、実力のなさだと指摘できるほど自分はできた人間じゃないし、強い人間でもないです。

とにかく、運も課題も含め悪いもののほとんどがこの早い段階で派手に表に出たと考えたいと思います。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。

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