高低差あり過ぎて耳キーンなるわ【Preview】第9節 栃木SC戦

高低差あり過ぎて耳キーンなるわ【Preview】第9節 栃木SC戦
こんにちは。
和輝がU-19日本代表候補のトレーニングキャンプに選ばれましたね。
めでたい!
リーグ再開からのここまで6試合を悔しい経験もしながら全試合出場してきての代表招集ということで、着実にステップアップしていると言えるのでしょう。チームの方では開幕戦に出場した小島がケガから復帰してきたようで、またさらに競争は熾烈になるわけですが、この代表での活動も活かしてどんどん頼もしい選手になってくれることを願うばかりです。
がんばれ和輝!
あと代表の方もちょっとだけ触れておきたいのですが、和輝と共に選ばれていた仙台の小畑や、学年としては和輝と同じ清水の梅田など、J1でもこの辺の世代のGKの活躍がリーグ再開後は目立っています。
ここ最近の日本サッカーのGKというと、98年のW杯初出場から“川口・楢崎二頭時代”があり、10年の南アフリカ大会以降は3大会に渡って“川島時代”が続きました。ただ、もういよいよポスト川島を担うGKが望まれるところではあります。もちろん東口や西川、中村航輔など代表常連の選手もいいのですが、ここは上に挙げた和輝や小畑や梅田、個人的にはここに浦和の鈴木彩艶も加えたいですが、2000年以降に生まれた20歳前後の選手たちの飛躍に大いに期待したいと思います。

統一されたチーム

 
さて、本題です。
中3日の3連戦、さらにアウェー連戦のラスト。
そういえばまだ勝ったことのない、というか連敗中の栃木県グリーンスタジアムでの栃木SC戦です。
連敗中とか勝ったことないとか余計なこと書いてしまいましたが、消して新しく文章を書き直すのも面倒だし、気にしてもしょうがないのでこのままにしておきます。
栃木SC。今季ここまでは3勝1分4敗の勝ち点10で14位。1つ負け越してはいますが、大宮と千葉に連勝しているなど全くもって侮れない相手であり(そもそも侮れるチームなどいませんが)、非常に厄介なチームです。
なぜ非常に厄介かということを、6節に対戦した際の試合前インタビューでヤンツーさんが仰っていた言葉を拝借して説明すると「やることがハッキリしていて、同じ画を描けているチーム」だからです。

ストーミング

描いている同じ画がどんなものかと言えば、それは昨年ラスト10試合で残留へのスパートのために大きく舵を切って見事目標を達成したやり方です。新潟で言えば昨年の39節に対戦しているのでそれを思い出していただければと思います。
簡単に言ってしまえばロングボールで相手陣内に全体を押し込み、セカンドボールを拾ってまた押し込むという攻撃であり、相手ボールになれば前から積極的にプレッシャーを掛けて奪うか、もしくは苦し紛れに長いボールを蹴らせてそれを回収するという守備です。
そんなサッカーについて、田坂監督は今年に入ってからコンセプトとして「ストーミング」という言葉を使っています。
前節ヴェルディ戦のレビューでも外切りの守備の部分で名前が出ましたが、これもまたクロップ監督率いるリバプールを中心として数年前から脚光を浴びるようになった戦い方の1つです(そう考えるとやっぱりクロップのリバプールってすごい)。
“ストーム(storm)=嵐”からのストーミングなのですが、つまり嵐のような激しいプレスやアバウトなロングボールによって、嵐のように相手陣内へ押し込んでカオスを作ることでゲームの主導権を握る、または相手にリズムを作らせないみたいなことを意図したやり方です。
実際昨年39節のレビューを読み返してみても、ストーミングという言葉は使っていませんが、激しいプレスを前に思うようにボールが動かせず攻撃の形が作れなかったという趣旨のことを書いていました。

サッカーは表情豊か

ストーミングというやり方はやはりデータとしてもよく出ているようです。ここまでの平均ボール支配率はリーグ最下位で、アクチュアルプレーイングタイム(実際にプレーした時間)も前々節の時点でリーグ最下位だったようです。これはアバウトなボールを起点にして手数を掛けずに攻めようとしているため、球際の争いが増えてファールで止まったりセットプレーで止まったりする回数が多いということでしょう。
また反対に、クロス数やボール奪取の数はリーグでも上位にいるということで、やはりハッキリしていることが分かります。
前節のヴェルディができるだけボールを握って確実にボールを相手ゴール前まで運ぶことでゴールの確率を上げようというアプローチであったのに対して、栃木はなるべくたくさん相手のゴール前にボールを送ることで、自分たちのみにならず相手にとっても不確実な状況を多く作るという、質より量でゴールへのアプローチを試みているチームと言えるのではないでしょうか。
そんな栃木を攻略するポイントとして、昨年の39節の対戦では思うように攻撃の形が作れなかったと先に書きましたが、その中でも奪えたシルビの1点がヒントになるかと思います。
栃木が前から奪いに来たところをゴメスがうまくかわしたのを起点に、ワンツーなどを駆使して中央をうまく抜け出せていました。プレスが来るということはどこかにスペースが生まれるわけですから、そこをこのシルビのゴールのようにどれだけたくさん使えるかが栃木攻略のカギになってきます。

貴章とタカアンドトシ

そんな栃木における注目選手を何人か挙げてみます。
まずは何と言っても貴章でしょう。
ストーミングというやり方を採用する上で貴章は栃木にとって最高の補強だったと言えるのではないでしょうか。テトリスで言えばうまく1列空けながら高くブロックを積み上げたところでやってきた長い棒くらい見事に合致したタイプであり、待ち望んでいた存在だったかと思います。
昨年はヘニキが担っていたロングボールの狙いどころとして彼の高さは活かされており、さらに前からのプレッシャー、ハードワークなんていうのはまさに貴章の特長でもあるわけです。
しかも今季はすでに2ゴールを挙げており、それも大宮と千葉を撃破した決勝点ということで、かなり印象的な活躍を見せています。間違いなく要注意となる選手です。
次に挙げたいのが明本。
昨年限りで引退したクラブのレジェンドである廣瀬浩二さんが付けていた8番を引き継いだ、栃木ユース出身で今季国士舘から加入した選手です。
右サイドをベースポジションとして、カットインから利き足の左足でチャンスメークができるのに加え、栃木の強みでもある左SB瀬川のクロスにファーサイドから思い切って飛び込んでいくこともできます。
また、明本と左サイドの森は共に利き足とは逆のサイドに配置されている選手であるためカットインがしやすく、そこに前線の榊も含めて中央の狭いところを連携で崩しにいく緻密な一面もあります。ロングボール中心という戦い方ではあるのでそういった細かい連携の頻度は決して多くありませんが、だからこそ実際そうなった時に寄せが甘くならないように気を付けたいところです。
ちなみに共に栃木ユース出身で大卒ルーキーでもある明本と森は名前が孝浩(たかひろ)と俊貴(としき)なので“栃木のタカアンドトシ”と呼ばれてるとか呼ばれてないとか。

最後に

ローン移籍中の柳は契約で出場できませんが、貴章との対決は間違いなくこの試合の大きな見所の1つです。ただ、それと同時に間違いなく前節とは全く違う表情のサッカーが展開されるであろうことも見所の1つと言えます。
全体としてどういう試合になるのかはもちろん、中3日でもヴェルディ相手に結構しっかり対策を練って臨んだ新潟が、今回はどういった形で、どう戦うのかといった前節とのコントラストという点でも楽しみにしたいと思います。
くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。

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