【AlbiWAY】Jリーグがあったから出会えた街「水戸」by えりか

もし私がJリーグの試合を追いかけていなかったら、きっと縁がないままだったであろう。ここ、水戸のことである。以前は知人もおらず関わりがなかったけれど、アウェイ遠征で数度訪れてからは心を許せる水戸サポーターの仲間ができ、街の魅力にも惹かれている。
私は他チームのサポと基本的には穏やかに交流しつつも、試合結果だけは譲れずバチバチやり合うのを楽しんでいる。水戸サポの仲間は、その心地よい距離感を教えてくれたようだ。彼らはホームでもアウェイでも対戦時にはこちらの顔を見に来てくれて、互いのチーム状況なり、アウェイ遠征やスタジアムの話なり、応援の悩みなりを話し合う。応援するチームは違えど、共感できることが山ほどあるから話題が尽きない。私が水戸サポの彼らをリスペクトするのは、試合がどんな結果であろうとこちらに対して態度を変えることなく接してくれるところだ。手を振って見送ってくれる彼らと接する度に「なんと気持ちの良い連中だろう」と、カリオストロの城の庭師のセリフが頭をよぎる。私もそういうサポーターでありたい。
人が好印象だと、その街の印象も良い。ネットやテレビでよく取り上げられる「都道府県魅力度ランキング」で茨城県はしばしば下位にいる。だけど実際に水戸の街を歩いてみたら、私には興味深い風景がたくさんあった。新潟と違って駅前に多くの高低差や丘陵地があるかと思えば、一方には穏やかな千波湖や緑が美しい偕楽園が広がり、歩いてみると吹き渡る風が気持ち良い。今年の大河ドラマにも登場した水戸藩の歴史もある。車で少し走れば、地場野菜に溢れる農産物直売所も、新鮮な魚介を食べることができる港町もある。めちゃめちゃ満足度高いじゃないか!地元の人と感じ方は違うのかもしれないけれど、私にとっては例のランキングなど気にするに値しなくなった。自分の目や耳、肌で感じ、人と触れ合ったから「水戸は良い街だ」と言い切れる。
全国にはJリーグがあったからこそ訪ねることができた街、出会えた人々がいる。それらは自らの見聞を深めることができ、生き方や考え方に様々な影響を与えてくれた。だから、アウェイ遠征という旅に出たくて、いつも恋い焦がれているんだ。
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— AlbiWAY アルビサポがつくるフリーペーパー! (@albiway_pr) August 28, 2021
