【AlbiWAY】20年前の野津田で僕の心を癒してくれたもの by hama

【AlbiWAY】20年前の野津田で僕の心を癒してくれたもの by hama

 

あまり知られていないことだけど、野津田といえば組体操の聖地だ。

2001年11月冷たい雨の降るこのスタジアムの芝のバックスタンドで俵、ピラミッド、扇など地味な組体操が3人で行われ、対岸のメインスタンドのサポーターをほっこりさせたという事件があったことにちなむ。ちなむというかその1回だけだ(苦笑

その頃、僕はメインスタンドの屋根の下でいじけていた。2節前に第4クールの大一番、昇格を争う京都に雨のホームで敗れ、いよいよ奇跡の全勝しか望みがなくなった。運命はその数日後の平日山形のナイトゲームで決まる。当時浦安に住んでいた僕は山形戦当日、当然風邪をひいて会社を休んだ。上野駅で会社に電話した時はホームの放送が電話口に聞こえてしまうのではないかと背筋が冷える思いだったので多分風邪をひいていたんだと思う。

そんな決死の思いで臨んだ山形戦でアルビレックス新潟はJ1昇格の道が立たれた。11月の雨の山形はとにかく寒くて、試合も寒くて、帰り道は放心状態だった。夜中に新潟に戻ってきて駅前のサウナで夜を明かした。その3~4日後の川崎戦の会場がなぜかこの野津田だったわけだ。

僕はその頃サポーターの中心的ポジションにいたわけだけど、運命の1戦を終えた消化試合で冷たい雨に打たれる気力は残っていなかった。2001年の挑戦は数日前に終わっていたのだ。2000人くらいの動員数が多かった当時のJ2。僕らはアウェイスタジアムではゴール裏ではなくバックスタンドやメインスタンドで応援していた。何人かのサポーターは「雨でもいいからバックスタンドでやろうよ」と言っていたけど、僕は山形戦の雨がトラウマになっていて屋根のあるメインスタンドから出たくなかった。窮屈なメインスタンドで雨宿りをする中、執り行われたのが冒頭の「組体操事件」だ。

「なんかやってんぞアイツら」と笑い声が聞こえてくる。びちょびちょの芝生の上で俵が転がり、ピラミットが潰れ、扇がべちゃっと倒れた様子を見ているとそこかしこから「ちょっと混じってくるわ」と聞こえ出し、ワラワラと移動が始まった。僕が移動したのは本当に最後の方だったけど、足取りはすごく軽くなっていたのをよく覚えている。景色がいきなり明るくなり、終戦も、雨に濡れることもどうでも良くなった。

試合はその後監督として戻ってくる黒崎のスーパーボレーで勝利した。理屈を超える笑いと、スーパーボレーは傷ついた人に勇気を与えてくれるというお話でした。本日のスーパープレー、心から期待しています。

この記事は、フリーペーパー“AlbiWAY”のコラムです。続きは紙面でご覧ください。

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